
本エピソードでは、ヤッホーブルーイングの20年にわたる実践から「ぞっこん度」を高めれば売上は後から追いついてくるという考え方を紹介しています。同社は1997年創業の長野県軽井沢のクラフトビールメーカーで、「ビールに味を、人生に幸せを」というミッションのもと、ビールを中心としたエンターテイメント事業として自社を位置づけています。しかし、クラフトビールブーム終焉後は赤字が続き、スタッフが減少する危機的な状況に直面しました。そんな中、1997年から出展していた楽天市場を本気で取り組んだところ、日本各地のファンから熱量の高い声が直接届くようになりました。重要なのは、ファンは元々存在していたが、ECというダイレクトなチャンネルを持つまで可視化されなかったという点です。同社は大手と正面から戦わず、父の日ギフトや年末福袋などニッチな市場に集中し、広告費ゼロで楽天一位を獲得しました。また、ファンイベント「超打上げ」は最初30人から始まり、ファンが企画運営にも関わることで5千人規模に成長しました。最終的に、購入金額が高い人は「ぞっこん度」が高いという相関関係があり、企業は売上ではなくファンの気持ちとの繋がりを重視し、顧客体験、日常での再想起、SNSでの共感という3つのループでブランド体験を設計することが重要だと結論づけています。