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芥川龍之介《蜘蛛の糸》 | Full Audiobook

11m 29s

芥川龍之介《蜘蛛の糸》 | Full Audiobook

お釈迦様が極楽の蓮池のほとりを散歩していたとき、池の底に透けて見える地獄の底で、大泥棒のカンダタが他の罪人たちと苦しんでいる姿を目にしました。カンダタは人殺しや放火など悪事を重ねた男でしたが、かつて一匹の蜘蛛を踏み殺そうとして思いとどまり、助けたという唯一の善行がありました。お釈迦様はその善行を思い出し、カンダタを地獄から救い出そうと考えました。そして、蓮の葉の上にいた極楽の蜘蛛が紡いだ銀色の糸を手に取り、地獄の底へまっすぐに垂らしました。地獄の血の池で苦しんでいたカンダタは、その蜘蛛の糸を見つけ、喜んで掴み、必死に登り始めました。しかし、途中で休んで下を見ると、無数の罪人たちが自分の後を追って登ってきていました。自分だけ助かろうとしたカンダタは「この糸は俺のものだ。降りろ!」と叫びました。その瞬間、蜘蛛の糸は切れ、カンダタは再び地獄の底へ落ちていきました。お釈迦様は悲しそうな顔でこの一部始終を見守り、カンダタの利己的な心が罰を受けたと悟りました。極楽の蓮の花は変わらず美しく、昼近くの静けさが広がっていました。

Transcription

104 Words, 3062 Characters

Japanese
(音楽) 雲の糸 アクタガは流のスケ ある日のことでございます おしゃかさまは、ごくらくのはすいけのふちを ひとりでぶらぶらを悪気になっていらっしゃいました 池の中に咲いているはすの花は、みんなたまのようにましろで その真ん中にある金色のづいからは、なんともいえないように よいが、たえまなく当たりへあふれております ごくらくはちょうど朝なのでございましょう やがておしゃかさまは、その池のふちにおたたずみになって 水のおもてをおっているはすの花の間から ふと下の様子をご覧になりました このごくらくのはすいけの下は、ちょうど自動くのそこに当たっておりますから 水少のような水をすき通して、サンズのかわやはりの山の景色が ちょうどの底目がねを見るようにはっきりと見えるのでございます するとその地獄のそこに、刊だたという男がひとり 他の在任と一緒に、動めいている姿がおめに止まりました この刊だたという男は、人を殺したり、家に火をつけたり いろいろ悪事を働いた驚きでございますが それでもたったひとつ、よいことをいたした覚えがございます と申しますのは、あるときこの男が、深い林の中を通りますと 小さな雲が一匹、ロバタを張っていくのが見えました そこで刊だたは早速足を上げて、踏み殺そうといたしましたが いやいや、これも小さいながら命のあるものに違いない その命をむやみにとるということは、いくらなんでもかわいそうだ と、高級に思い返して、どうとその雲を殺さずに助けてやったからでございます おしゃかさまは、地獄の様子をご覧になりながら、この刊だたには 雲を助けたことがあるのを思い出しになりました そして、それだけのよいことをした向く意味はできるなら、この男を 地獄から救い出してやろうとを考えになりました 幸い、そばを見ますと、ひすいのような色をしたはすのはの上に、ごくらくの雲が一匹、 美しい銀色の糸をかけております おしゃかさまは、その雲の糸をそっとお手にお取りになって、 玉のようなシラアスの間から、歩かしたにある地獄の底へ、まっすぐにそれをおろしなさいました こちらは地獄の底の地のいけで、他の在任と一緒に、浮いたり沈んだりしていた感だだでございます 何しろどちらを見ても真っ暗で、たまにその暗闇から、ぼんやり浮き上がっているものがあると思いますと、 それは恐ろしい針の山の針が光るのでございますから、その心ボスさといったらございません その上あたりは、赤の中のように、シンとしつまりかえて、 たまに聞こえるものといっては、ただ在任がつく、かすかな探索ばかりでございます これはここへ落ちてくるほどの人間は、もう様々な地獄のせめくにつかれ果てて、 泣き声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが、大ドロボの判立も、やはり地のいけのちにむせびながら、 丸でしにかかったかわずのように、ただもがいてばかり折りました ところがある時のことでございます。何気なく判立がたまを上げて、地のいけの空を眺めますと、 そのひそりとした暗闇の中を、遠い、遠い天井から、銀色の雲の糸が、 丸でひとめにかかるのを恐れるように、ひとすじ細く光ながら、するすると自分の上、 誰てまえるのではございませんか。 判立はこれを見ると、思わず手を打って喜びました。 この糸にすがりついて、どこまでも登っていけば、きっと地獄から抜け出せるのにそういございません。 いや、うまくいくと、ごくらくへ入ることさえもできましょう。 そうすれば、もう針の山へおいあげられることもなくなれば、地のいけに沈められることもあるはずはございません。 こう思いましたから判立は、早速その雲の糸を両手でしっかりと掴みながら、 一生懸命に、上、上と、たぐりのぼり始めました。 元より驚いのことでございますから、こういうことには昔から、慣れきっているのでございます。 しかし地獄とごくらくとの間は、何万里となくございますから、いくら汗って見たところで、用意に上は出られません。 ややしばらくのぼるうちに、とうとう刊玉くたびれて、もうひとたぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。 そこで仕方がございませんから、まずひとやすみ休むつもりで、糸の中途にぶらさがりながら、歩かに目の下を見下しました。 すると、一生懸命に登った海があって、さっきまで自分がいたちのいけは、今ではもう暗闇の底に、いつの間にか隠れております。 それからあのボンやり引かっている、恐ろしい針の山も、足の下になってしまいました。 この分で登っていけば、地獄から抜け出すのも、ゾンガイわけがないかもしれません。 ガンダタは両手を雲の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出したことのない声で、しめったしめった。と笑いました。 ところが太きがつきますと、雲の糸の下の方には数限りもない在任たちが、自分の登った後をつけて、まるでありの業列のようにやはり、上、上、一心に落ち残ってくるではございませんか。 ガンダタはこれを見ると、驚いたのと恐ろしいのとで、しばらくはただ、ばかのように大きな口をあいたまま、目ばかり動かしておりました。 自分一人でさえきれそうな、この細い雲の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに耐えることが出来ましょう。 もしマインチと中できれたといたしましたら、せっかくここへまで登ってきた、この感じんな自分までも、元の自動くえ、魚を年に落ちてしまわなければなりません。 そんなことがあったら、大変でございます。 が、そういう地にも、在任たちは何百となく、何千となく、真っ暗な地の生けのそこから、浮ようよと廃やがって、細く光っている雲の糸を、一列になりながら、せっせと登ってまいります。 今のうちにどうかしなければ、糸は真ん中から二つに切れて落ちてしまうのに違いありません。 そこで刊玉は、大きな声を出して、「コラー、在任のも、この雲の糸は俺のものだぞ。お前たちは一体誰に聞いてのぼってきた。 「オリロ、オリロ!」とはめきました。 その図端でございます。 今まで何ともなかった雲の糸が急に刊玉のぶら下がっているところから、ぷつりとおとうたててきれました。 ですから刊玉をたまりません。 あっという間もなく風を切って、困のようにくるくる回りながら、見る見るうちに暗闇の底へ、真っ赤さまに落ちてしまいました。 あっと、 本当に渡ったごくらくの雲の糸が キラキラと細く光ながら 月も星もない空の中とに 短く垂れているばかりでございます おしゃかさまはごくらくのはすいけ のふちに立ってこの一部四重をじっと 見ていらっしゃいましたがやがて ガンダタがちのいけのそこへ 石のように沈んでしまいますと 悲しそうなお顔なさりながら またブラブラを悪気になり始め ました自分ばかり自動くから抜け だそうとする ガンダタの無事ひな心がそうしてその 心相当な罰を受けて元の 自動くえを落ちてしまったのが おしゃかさまのおめからみると 朝ましくおぼしめされたのでござい ましょう しかしごくらくのはすいけのはすは 少しもそんなことにはとんじゃくいた しませんそのたまのような白い 花はおしゃかさまのおみやしのまわり にゆらゆらを手直動かしてその 真ん中にある金色のついから はなんとも言えない良い匂いがタエマ かなく当たりへあふれております ごくらくももう昼近くになったので ございましょう

Podcast Summary

Key Points:

  1. お釈迦様が極楽の蓮池のほとりで、地獄の底にいる大泥棒のカンダタを目にする。
  2. カンダタは悪人だが、過去に一匹の蜘蛛を助けた善行があった。
  3. お釈迦様はその善行を思い出し、カンダタを救うため、極楽の蜘蛛の糸を地獄へ垂らす。
  4. カンダタは蜘蛛の糸に掴まり、地獄から脱出しようと登り始める。
  5. 途中で休んだ際、他の罪人たちも後を追って登ってくるのを見て、自分だけ助かろうと「この糸は俺のものだ」と叫ぶ。
  6. その瞬間、蜘蛛の糸が切れ、カンダタは再び地獄の底へ落ちていく。
  7. お釈迦様は悲しそうな顔をしながらも、カンダタの利己的な心が罰を受けたと見届ける。

Summary:

お釈迦様が極楽の蓮池のほとりを散歩していたとき、池の底に透けて見える地獄の底で、大泥棒のカンダタが他の罪人たちと苦しんでいる姿を目にしました。カンダタは人殺しや放火など悪事を重ねた男でしたが、かつて一匹の蜘蛛を踏み殺そうとして思いとどまり、助けたという唯一の善行がありました。お釈迦様はその善行を思い出し、カンダタを地獄から救い出そうと考えました。そして、蓮の葉の上にいた極楽の蜘蛛が紡いだ銀色の糸を手に取り、地獄の底へまっすぐに垂らしました。地獄の血の池で苦しんでいたカンダタは、その蜘蛛の糸を見つけ、喜んで掴み、必死に登り始めました。しかし、途中で休んで下を見ると、無数の罪人たちが自分の後を追って登ってきていました。自分だけ助かろうとしたカンダタは「この糸は俺のものだ。降りろ!」と叫びました。その瞬間、蜘蛛の糸は切れ、カンダタは再び地獄の底へ落ちていきました。お釈迦様は悲しそうな顔でこの一部始終を見守り、カンダタの利己的な心が罰を受けたと悟りました。極楽の蓮の花は変わらず美しく、昼近くの静けさが広がっていました。

FAQs

おしゃかさまは、ガンダタという男が地獄で苦しんでいるのを見て、彼がかつてクモを助けた良い行いを思い出し、その報いとして地獄から救い出そうと考えたからです。

ガンダタは人を殺したり家に火をつけたりする大泥棒でしたが、唯一、クモを踏み殺さずに助けた良い行いがありました。

ガンダタは雲の糸を見て、これを登れば地獄から抜け出せ、さらに極楽へも行けるかもしれないと喜び、すぐに糸にすがりついて登り始めました。

ガンダタが自分だけ助かろうと、後に続いて登ってくる他の罪人たちに「この糸は俺のものだ」と叫んで追い払おうとしたため、その無慈悲な心が原因で糸が切れてしまいました。

ガンダタは風を切ってくるくる回りながら、真っ暗な地獄の底へ真っ逆さまに落ちてしまいました。

おしゃかさまはガンダタが自分だけ地獄から抜け出そうとする無慈悲な心が原因で罰を受けたのを、哀れに思われたようです。

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